移転しました。
ネタはあるのに更新する時間がない。
世の中ままならないものである。
そんなワケで本日は米クリエイティブ・ビースト・スタジオ社、サイバーゾイックシリーズから、スミロドンをご紹介。
クリエイティブ・ビースト・スタジオは、アメリカのアクションフィギュア・デザイナーで造型師でもあるデヴィッド・シルバ氏が設立したスタジオ。
科学的に正確で高品質な恐竜や古生物のアクションフィギュアを提供しているが特に恐竜の正確な再現に力を入れており、コレクターや古生物ファンから高い評価を受けている。
サイバー・ゾイックは恐竜とSF要素を融合させ、アーマーを装着した恐竜やドラゴンなどが登場する独自の世界観とデザインが特徴で、今後の展開が期待されているシリーズである。
以下、バックグラウンド。
AIと合成生態系により人口過剰と飢餓問題を解決した人類は、今度は宇宙探索に全力を注いでいた。
やがて、有人宇宙飛行により地球のように生命維持が可能な惑星が発見され、人類はその星をガイア2と名付けた。
ガイア2には、高度な知能を持つドラゴンを始め、さまざまな異星生物が生息していた。
そして人類が惑星を研究し植民地化を進めようとするとドラゴンの抵抗に遭い、平和な訪問者達はたちまち全滅の危機に追いやられてしまった。
地球でも全てがうまく運んでいたわけではない。
ある日、ガイア2との通信が全て途絶え、物資の輸送も停止し、完全に接触が断たれてしまった。
人々はガイア2の移民は一部の科学者や軍人達を除いて全て死んでしまったものと考えた。
しかし、人類はそう簡単に滅びはしない。
彼らは自分達が持ち込んだ研究技術を使って生物兵器、つまり、地球最強である先史時代の生物を誕生させるために遺伝子操作された“胚”を作り出していたのである。
主人に忠実に従うようプログラムされ頑強なプロテクトアーマーを身にまとった恐ろしい先史時代の獣達は、人類がドラゴンの攻撃を押し返すのを助け、ガイア2をテラフォーミングするに至った。
しかし、やがて彼らの存在は単に人類を救うだけでなく、ガイア2の自然環境や生態系を破壊してしまう事になるだろう。
一方、人類が絶滅の危機から逃れたと考えた移民たちは、いくつかの派閥(クラン)に分かれた。
各クランは人類の長期的な生存を確保するためにそれぞれが独自の哲学を擁立した。
しかし、それは時に激しい対立を勃発させ、権力闘争、不安定な同盟、家族関係の壊滅的な崩壊にも繋がった。
果たしてガイア2の戦争に勝つのはいったい誰なのだろう。
ひょっとしたら人類は自ら破滅への道を選んでしまうのかも知れない…
さて、背景だけでは詳しくはわからないが、同社のサイトで公開されているコンセプト・アート等から推測する限り、このスミロドンも人類が遺伝子操作で甦らせた先史時代の生物のひとつといったところなのだろう。
スミロドン(Smilodon)は、新生代第四紀更新世(約250万から8千年前)の南北アメリカ大陸に生息していた、所謂、剣歯虎(サーベルタイガー、サーベル・トゥース・タイガー)の一種。
剣歯虎の中でも最後期に現れた属で、アメリカ大陸間大交差によって北アメリカから南アメリカに渡ったらしい。
スミロドンの名は、“ナイフの歯”を意味している。
体長約2メートル、体高1メートル、24センチメートルに及ぶ上顎の犬歯がサーベルタイガーの名の由来となった。
この犬歯の断面は楕円形で強度と鋭利さを兼ね備えた構造であり、下顎は120度まで開き、犬歯を効率よく獲物の身体に打ち込むことができた。
しかし、この犬歯は現代のネコ科の動物のように骨を噛み砕ける程の強度は無く、硬い骨にぶつかって折れてしまう可能性があったことから、喉元や気管など、柔らかい部位を狙ったと推定される。
前肢と肩は非常に発達しており、獲物を押さえ込むのに適した形態であった一方、後肢は短く、素早く走ることはできなかった。
そのため、マンモスのような動きの遅い大型動物や弱った個体、幼体を群れで襲い捕食していたと考えられている。
それゆえに、マンモスが絶滅すると、その後を追うようにして剣歯虎も歴史から姿を消してしまった。
スミロドンの食性については、柔らかい肉や内臓のみを食べたとする説、上下の顎を噛み合わせが困難であることから獲物の血を啜ったとする説、スカベンジャー(腐肉漁り)とする説もある。
しかし、化石の骨には獲物と戦った形跡が見られることからプレデター(捕食者)であったとする説が主流である。
また、怪我をして動けなくなった個体も暫く生き残っていた形跡があることから、現代のライオンのように常に群で行動していたのではないかと推測されている。
さて、フィギュアに関してはさすがに古生物を得意とするメーカーだけあって非常にリアルな造り。
プロポーション及び造型は秀逸。
真正面から見るとやや細身だが、ライオンやトラもこんな感じなのだろう。
カラーリング及びペイントも良好。
このフィギュアはタン・カラーだが、先にブラック・バージョンもリリースされている。
可動に関しても、顎、首(ダブルボールジョイント)、首の付け根(ボールジョイント)、両肩(ボールジョイント)、両肘、両手首(ヒンジ)、両前肢指根、胴(ボールジョイント)、両股関節(ボールジョイント)、両膝、両踵(ヒンジ)、後肢指根、尾の付け根(ボールジョイント)と、かなり可動部が多く、ポージングの自由度も高い。
アクセサリーとして顎を大きく開いた状態の頭部とタテガミ、爪を引っ込めた状態の四肢の先が付属。
耳は立った状態と伏せた状態があり、挿げ替え可能。
デフォで装着されている頭も口が開閉するが、やはり迫力が違う。
タテガミは見栄えこそ良いが、首の可動に干渉してしまう難点がある。
スタンドは付属しておらず、画像はボスファイトスタジオの馬のアクセサリーから流用。
1/12スケールなので1/18スケールと比較するとやや大きめ。映画やゲーム等の影響なのか、イメージ的にはこれくらいはあってもよさそうなものなのだが、前述の通り実物は思いのほか小さかったらしい。
いやそれでも2メートルはあったんだからやはり大きいか。
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無題
剣歯虎はロマンですねえ('ω')♪
古生物フィギュアかと思ったら、硬派SF解説が始まって驚きましたがw、
リアル寄りかつアクションフィギュアは貴重なので問題なしですね。
あ、でも「ジュラシックワールド」系とかもあるから、
古生物アクションフィギュア(恐竜含む)はあちらではメジャーなんでしょうかね?
古生物フィギュアかと思ったら、硬派SF解説が始まって驚きましたがw、
リアル寄りかつアクションフィギュアは貴重なので問題なしですね。
あ、でも「ジュラシックワールド」系とかもあるから、
古生物アクションフィギュア(恐竜含む)はあちらではメジャーなんでしょうかね?
Re:無題
NTさん、コンニチワ(*'ω'*)
古生物は漢の浪漫です。
なぜなら今はいないから!
レアアイテムが人気なのは希少価値が高いからなので、存在しなければなお価値が高いというロジックです!
しかも剣歯虎なんて攻撃力全フリですよ!
もう中二病が疼いて当然でしょう!
ところで、中二病って英語でなんて言うのでしょうかね(´°ω°`)
古生物は漢の浪漫です。
なぜなら今はいないから!
レアアイテムが人気なのは希少価値が高いからなので、存在しなければなお価値が高いというロジックです!
しかも剣歯虎なんて攻撃力全フリですよ!
もう中二病が疼いて当然でしょう!
ところで、中二病って英語でなんて言うのでしょうかね(´°ω°`)
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