24.05.20 VITRUVIAN H.A.C.K.S. 10TH ANNIVERSARY : ATHENA GODDESS OF WISDOM

今日は久しぶりのお休み。
そんなワケで本日は前回に引き続き、米ボスファイトスタジオ社、ウィトルウィウス・ハックス10周年記念シリーズから、アテネ（知恵の女神）をご紹介。

アテネ（アテナ、アーテーナー）は、ギリシア神話に登場する知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神で、オリュンポス十二神の一柱。アルテミス、ヘスティアと同様、処女神である。
現在のギリシア共和国の首都となるアテナイを中心に、古代ギリシアに多数存在したアクロポリス（城塞都市）で都市の守護女神として崇拝され「ポリウーコス（都市守護者）」の称号で呼ばれていた。
同じく戦争を司る神でありながらも狂乱と破壊をもたらす軍神アレスとは異なり、アテネは都市における自治と平和を守るための戦いの神であるとされた。
アテネに対する信仰では学者は“啓示”を、裁判官はか“明晰”を求め、軍人は“戦術”を磨こうと祈りを捧げたと言われる。



アテネはアテナイのアクロポリスにパルテノンの神殿を持ち、フクロウを自己の聖なる動物としていた。
ホメロスはアテネをグラウコーピス・アテネと呼んだが、この「グラウコーピス」は本来「輝く瞳を持った者」という意味であり、それがやがて梟（グラウクス）と関連付けられ「梟の貌を持った者」というような解釈もされた。アテネはまた、知恵を表す蛇や、平和の印としてオリーブを象徴としている。



神話ではアテナイにおける都市の守護神の座を巡ってポセイドンとアテネが競い合った際、ポセイドンが三叉の槍（海軍の象徴）を地面に突き立てて海水を湧き出させたのに対し、アテネがオリーヴの木（平和と繁栄の象徴）を生い立たせると、国王ケクロプス以下の住民はオリーヴの木を択び、アテナイの名を都市の名として押し戴いたという。



アテネには非常に気が強くプライドの高い一面があり、あの軍神アレスからでさえ「我儘だ」と指摘されている。
他の神々同様、傲慢で、自分を貶める存在に対しては容赦ない報復を行い、一説によるとメドゥーサはアテネと美を競ったためにその怒りに触れて醜い姿にされてしまったと言われている。



その一方でアレスが血生臭い戦い残忍な戦（いくさ）を象徴する神であるのに対し、アテネは理知的で思慮深く気高い戦士として扱われている。
勇者に対して好意的でペルセウスのメドゥーサ退治の際には表面が鏡のように磨かれた盾を貸し与えている。
ペルセウスは冒険を終えると感謝のしるしとして討ち取ったメドゥーサの首をアテネに捧げ、アテネはその首を自らのアイギス（山羊革楯）に取り付けたとされている。



戦の女神としてのアテネの姿は、後ろに並んだ100人の歩兵を隠すほど大きい前立ての付いた兜を被り、槍とアイギスを持った若い威厳のある乙女の姿で表される。



さて、フィギュアに関してはいかにも女神らしい神々しいお姿。
撮影のために色々と弄っているうちに頭の中を“ワンダーウーマン”のテーマが流れ始めた。



プロポーション及び造型は秀逸。
知恵の女神してはやや衣装の露出度が高い気もするが、動きやすさ最優先なのだろう。うんうん。
兜は頭部と一体造型。衣装の方も上半身は一見すると一体整形か、もしくはピッタリと貼り付けてあるかのように見えるが、実は着脱可能となっている。
ちなみに下着は着用して（ペイントされて）いない。そのあたりの米国の規制の基準とかがイマイチ不明。
盾を持つ左前腕に緩衝用の布が巻かれているのが芸コマ。



カラーリング及びペイントも良好。
特にフィギュアの命とも言えるお顔も非常にお美しい。プライドが高く鼻柱が強そう。
装備や衣装の水色の部分がとても良い感じのアクセントになっており、神々しさもマシマシ。
全体的に細部まで丁寧に塗り分けられており、ムラやハミもほぼ見受けられない。



可動に関しては新素体が用いられており、下半身のポージングがより自然に。
スカート部分には側面にスリットがあり、可動の妨げにならないように配慮されている。



アクセサリーも豊富なのだが、長くなりそうなのでそちらの紹介はまとめて次回に譲りたい。



久しぶりに、しかも唐突にギリシャ神話シリーズが発売されて少し驚いているのだが、時代にも好きなジャンルなので是非今後も続けていただきたい。ミノタウロスやハーピーなんかもリリースしてくれんもんかね。



先日、セリアで購入した石畳や石の台座との相性もぴったり。
更新の途中で力尽きてＸ（旧Twitter）の方が先になってしまったが、文字数に制限がない分、新作の紹介やレビューはブログの方がやりやすいな、と再認識した次第。