24.03.31 FOUR HORSEMEN STUDIOS MYTHIC LEGIONS : KALIZIRR

でてこいシャザーン！ パパラパー！

そんなワケで久しぶりの更新となりまする本日は、米フォーホースメンスタジオズ、ミシック・リージョンズ（マイシック・レギオンズ）シリーズからカリジールをご紹介。

我々の住むマテリアル・プレーン（物質界）と異なる次元にあるエレメンタル・プレーン（元素界）に生まれたジンは、その強大なパワーと人間には理解不能な忠誠心で知られる謎めいた種族である。



ある者は精霊とみなされ、またある者は悪魔とみなされることもある彼らは、元素（エレメント）を力の源とする強大な存在である。



通常、ジンは普通ならばまず人間の手に負えないであろうパワーを手なずけ、使役するために魔法使いや呪術師によって指輪やランプ、または壺などの何かしらの無生物に縛り付けられる事が多い。
しかし、マレヴォレントのカリジールとして知られるジンは、そうした束縛から解き放たれた珍しい存在である。



自分を幽閉した魔法使いへの復讐に燃えるカリジールは、大義と名誉のために魔法戦争に参加し、疫病の神ポクサスの陣営に忠誠を誓っている。



さて、フィギュアはアラビアン・ナイトの『アラジンと魔法のランプ』に登場する“ランプの精”でお馴染みのジン。
ジン（またはジニー）はアラブ世界で“人にあらざる存在”ながら、人のような思考力をもつ精霊や魔人などの超自然的な生き物の総称である。
近年ではウィル・スミスが同役を演じた実写版のディズニー映画が有名か。
ちなみに漁師の網に引っ掛った壺の中から現れたイフリートもジンの一種。



プロポーション及び造型は秀逸。
あまり立体化でお目にかかることがない中東風のデザインが新鮮。
本来は封じ込められた器物の持ち主に絶対服従する、善悪を超えた中立的な存在のはずなのだが、悪の陣営に仕えているせいか、カリジールは魔王めいた恐ろしい顔となっている。
また、今回のポクサス・ウェブから新たに“ブルート・スケール”として通常よりひと回り大きな素体が導入されており、このカリジールにも同素体が使用されている。



カラーリング及びペイントも問題なし。
ペイントは細部まで丁寧に塗り分けられている。
肌の色が青いのは、やはりディズニーの影響か。



可動に関しては同社の標準的なクオリティ。
足首にロールが設けられているため接地性が高く、腰回りの被服は布素材で、可動の妨げにならない様に配慮されている。



アクセサリーとして大振りなシミター（半月刀）と、



渦巻き状の魔法のエフェクトが付属。



エフェクトは２つあるので左右の手にそれぞれ装着可能。



他にも半開きの状態の左右の手首と、ジンと言えば、の“魔法のランプ”が付属している。
このランプと似たような形状のカレーの容器を見たことがあると思うが、アレはグレイビーボート（またはカレーポット）といって、実はインドともカレーとも全く関係ないイギリス生まれの食器なので、一生懸命擦ったところで何も出てこない。残念。



標準素体（オーク）と。



3.75インチのフィギュアと。
やはり、ランプの魔神はこれくらい大きな方がそれらしくて良き。

実はこのカリジール、今回のポクサス・ウェブの中で管理人が一番欲しかったフィギュアなのだが、実際に手にしても想像以上のクオリティで非常に満足している。