移転しました。
「次回は趣向を変えて」とか書いておきながら、全然変わってないという自由気儘なブログ、その名も“ばん’ず ぎゃらりぃ”。
移転しても全く成長していない管理人の本質がはからずも浮き彫りになりましたね、と。
そんなワケで本日は、米サファリ社、マイシカルレルムズシリーズから、バジリスクをご紹介。
サファリは1979年に設立されたアメリカのトイメーカーで、主に動物のフィギュアや教育玩具を製造しているが、必ずしも実在の動物だけというわけでもなく、恐竜や伝説上の生物等も手がけている。
バジリスクまたはバシリスク(basilisk)は、ヨーロッパの伝承上の生物で、名称は「小さな王」を意味するギリシャ語に由来する。
古代ローマの学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(通称:大プリニウス)が書いた『博物誌』には「バジリスクはクレタ・キュレナイカ州(リビア東部)で産出されるヘビの一種で、体長は12ディギトゥス(13.68cm~22.8cm)に満たない。頭に王冠を彷彿とさせる白い模様があり、鳴き声を聞くだけで他の全てのヘビは逃げていく。体をくねらせず、前半身を持ち上げて進む」と記されている。え?まんまコブラじゃん?
また、「その毒は非常に強力で、息だけで草を枯らし石を砕き、馬上の者が槍でバジリスクを突けば武器を通して伝った毒がその人物を殺し、さらに馬をも殺す。イタチが天敵であり、イタチはその臭いでバジリスクを殺すが、戦いによってイタチもまた死ぬ」とも書かれている。
話が誇張されてはいるが、おそらくこのイタチとはマングースのことをさすのだろう。
旧約聖書の翻訳の際に「バジリスク」がヘブライ語で「毒蛇」の対応語として使われたことから、バジリスクはドラゴンとともに、救世主によって倒される悪魔の象徴となっていった。
ちなみに古代・中世においてはヘビとトカゲは厳密に区別されておらず、なんならドラゴンも蛇の一種と見なされていたらしい。
中世になり、バジリスクの伝承に様々な要素が付け加えられ、雄鶏の産んだ卵をヒキガエルまたはヘビなどが温めて孵化させて生まれるとされた。
また、バジリスクはその視線を向けるだけで相手に死をもたらす力があると考えられており、リビアや中東の砂漠は、そこを住処とするバジリスクのせいで不毛の地となったと言われていた。
『アレクサンドロス・ロマンス』には「アレクサンダー大王がバジリスクと遭遇して苦しめられたが、盾の表に鏡を張り、その邪視を跳ね返して撃退する」というエピソードが存在する。
当初はただのヘビであったバジリスクだが「雄鶏の声を苦手とする」という伝承からか、なぜかその姿には次第に雄鶏の特徴が取り入れられるようになり、時代が下るに従い記述もどんどん大げさに変化していった。
例えば、体の大きな怪物とされたり、口から火を吹くとされたり、8本足のトカゲとして描かれることもあった。
中には「苦手とする雄鶏を克服するために鶏に似た姿に進化を遂げた」という噴飯モノの説もあるのだが、こじつけも甚だしい。醤油だせ、醤油。あ、ソースでしたね。
更に、14世紀にジェフリー・チョーサーの著した『カンタベリー物語』に「バジリコック」という名前でバジリスクを登場させたことで、コカトリスがバジリスクと同一視されるようになり、コカトリスはバジリスクの別称、もしくは雌雄関係にあるとも言われた。
ちなみにバジリスクやコカトリスが鶏の姿で描かれるのは、コカトリスの英語表記である(cockatolis)のcockが鶏を連想させるためだという説もあるが、それ以前から鶏に似た姿やトサカのある姿が描かれており、時代的にも整合性がとれないので、やはり俄には信じがたい。
面白い事に、1768年に中米で発見されたトカゲには、バジリスクを彷彿させる大きなトサカがあったため、同じ名前が付けられている。
あくまでもヘビではなくトカゲだし、毒もないが、代わりに(?)水の上を二本脚で走ることができるらしい。
さて、フィギュアは古い伝承に則り、蛇の姿をしたバジリスク。
プロポーション及び造形は秀逸、カラーリング及びペイントも丁寧で問題なし。
デザインの一部に8本足のトカゲ説も取り入れられているのだが、なぜか脚の数は10本だったする。
可動部は一切なく、アクセサリーの類いも付属していないが、とにかくデザインが素晴らしく、4インチのフィギュアと並べてもスケール的に丁度良い感じ。
はい、それでは皆さんご一緒に、
にゅるにょろ~。
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無題
ばんさんこんにちわ
今回のバジリスク、造形も素晴らしいですが
ばんさんの知識、情報量もまた素晴らしい
イタチが天敵というのは初めて聞きました
(ハブとマングースみたいな関係性?)
勉強になります
今回のバジリスク、造形も素晴らしいですが
ばんさんの知識、情報量もまた素晴らしい
イタチが天敵というのは初めて聞きました
(ハブとマングースみたいな関係性?)
勉強になります
Re:無題
ムタクトカテカさん、こんばんは。
いえ、騙されてはいけません。
ウィキペディアからの引用です。
課題や論文をネットからコピペする手口と同じです。
なんなら最近はAIもあるので、この間は仕事に使ってズルしました。
調子に乗って自白して自爆してしまいましたが。
いえ、騙されてはいけません。
ウィキペディアからの引用です。
課題や論文をネットからコピペする手口と同じです。
なんなら最近はAIもあるので、この間は仕事に使ってズルしました。
調子に乗って自白して自爆してしまいましたが。
無題
にゅるにょろぉ、にゅるにょろぉぉ(*'ω'*)ダイジナノデ2カイ
いろいろと盛られていて外連味溢れる良い造形です。口内などを見るに塗装の精度の高さも感じられて、このまま青っぽく塗り替えてシーサーペントと言い張って商品化しても宜しくってよ! などと思ってしまいますねw
いろいろと盛られていて外連味溢れる良い造形です。口内などを見るに塗装の精度の高さも感じられて、このまま青っぽく塗り替えてシーサーペントと言い張って商品化しても宜しくってよ! などと思ってしまいますねw
Re:無題
NTさん、にゅるにょろです(*'ω'*)
って、それどこの国の挨拶なのかはさておき、ハンドペイントなので塗装の精度は高いようです。
いかにもファンタジーらしいバジリスクですが、こうなるとニワトリ型のコカトリスも欲しくなりますね。
実はパポでもバジリスクのフィギュアがリリースされていて、そちらはなんとフル可動なのですが、デザイン的にサファリの方が好みだったのでこちらを購入した次第です。
って、それどこの国の挨拶なのかはさておき、ハンドペイントなので塗装の精度は高いようです。
いかにもファンタジーらしいバジリスクですが、こうなるとニワトリ型のコカトリスも欲しくなりますね。
実はパポでもバジリスクのフィギュアがリリースされていて、そちらはなんとフル可動なのですが、デザイン的にサファリの方が好みだったのでこちらを購入した次第です。
プロフィール
HN:
ばん
性別:
男性
職業:
ないしょ
趣味:
アメトイの収集、映画鑑賞、読書 etc.
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